• 048-948-1133 専用駐車場4台・駐輪場あり
  • 〒341-0044 埼玉県三郷市戸ヶ崎2丁目38-2

咳喘息・気管支喘息

長引く咳、咳喘息・気管支喘息について

長引く咳

季節ごとに、毎日、長引く咳にお困りの方は多いと思います。新型コロナウイルス感染がはやりかなり咳に対する意識も高まっております。また夜間の咳などは睡眠不足の原因になり、翌日の仕事にも響きます。咳の原因は多岐にわたっております。当院では患者さんの問診、胸部レントゲン検査(時にCT検査まで)、鼻腔咽頭喉頭内視鏡、肺機能検査、FeNO検査などを行い診断し、治療致します。

早期発見が非常に大切な悪性腫瘍(肺がん)、感染症に伴う肺炎(肺結核やコロナ肺炎など)、間質性肺疾患(間質性肺炎など)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫など)など画像検査に異常を認めるもののほかに、数日以内の咳、特に鼻水や咽頭痛など風邪症状を伴う場合は感染後咳嗽といいます。時に咳喘息につながることもあります。

咳咳喘息(感染症以外の原因による咳嗽)

夜間〜早朝の悪化(特に眠れないほどの咳や起坐呼吸)、症状の季節性・変動性

咳アトピー咳嗽/喉頭アレルギー(慢性)/後鼻漏による咳

症状の季節性、咽喉頭のイガイガ感や掻痒感、鼻炎による後鼻漏(鼻水が喉におちる→口の中が粘りつく、痰が増える、喉に炎症が起こる、刺激となり咳が出る、声が枯れる)

咳副鼻腔気管支症候群

慢性副鼻腔炎の既往・症状、膿性痰(黄色や緑色のタン)の存在

咳胃食道逆流

食道症状(胸やけなど)の存在、口の中の苦み、会話時・食後・起床直後・就寝直後・上半身前屈時の悪化そして痰が増える、朝の喉の痛みや咽頭違和感、体重増加に伴う悪化、亀背の存在

咳感染後咳嗽(感染症による咳嗽)

上気道炎が先行、徐々にでも自然軽快傾向(持続期間が短いほど感染後咳嗽の可能性が高くなる)COPD、慢性気管支炎、現喫煙者の湿性咳嗽、 ACE阻害薬による咳、服薬開始後の咳

心因性咳嗽

ストレスの影響で乱れた自律神経は咳中枢を刺激し、咳反射を引き起こす。咳以外の症状がない、日中や緊張した時に咳が出やすい、集中している時や睡眠中は咳が出ないなど。

咳喘息・気管支喘息について

長く続く咳、夜間の咳、咳喘息

咳喘息・気管支喘息画像

咳喘息は気管支喘息になる一歩手前の状態です。ずっと咳が続く、咳が出だすと止まらない、夜間の咳、明け方の咳、会話で咳、笑って咳、冷気で咳、エアコンで咳、熱い料理の湯気で咳など軽度の刺激でもせき込み、咳は激しく、肋骨を打撲したり、咳失禁(目の前が一瞬真っ暗に)、尿失禁することもあります。3割は気管支喘息に移行しますので、咳喘息のうちに治療することが重要なのです。

咳喘息の診断

当院では、咳喘息の診断のために、丁寧な問診、聴診の後、レントゲン検査で、肺がんや結核、肺炎などの怖い病気を否定させていただきます。その後、肺機能検査で肺活量や1秒量、肺年齢を測定、呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)で気道の炎症状態を把握します。また、血液検査で、アレルギー検査をさせて頂くこともございます。
先行した感冒・気管支炎、最近ではコロナ感染の名残で、長く続く咳(感染後遷延性咳嗽)はよくみられますが、その他にも鑑別すべき疾患はたくさんあります。例えば、後鼻漏(上気道咳嗽症候群)、副鼻腔気管支症候群(気管支拡張症、副鼻腔炎)や鼻からくる咳(後鼻漏による刺激)、間質性肺炎、肺炎(マイコプラズマやクラミジア気管支炎・肺炎)、肺結核・非結核性抗酸菌症、肺がんなどあらゆる呼吸器疾患が挙げられます。また、心不全や心室性期外収縮などの循環器(心臓)疾患、胃食道逆流症などの消化器疾患、睡眠時無呼吸症候群、心因性咳嗽、女性では生理や更年期などホルモンバランスの崩れからくるものなど他科疾患、さらには服用している薬が原因疾患となることがあります。

治療・予防について

気管支拡張薬や吸入ステロイドにより咳が止まるのが特徴的所見で、通常の咳止めは効果がありません。治ると止めてしまう方もいらっしゃいますが、1~2ヶ月程度の治療ではなく、症状が無くなっても数ヶ月の治療継続が必要です。
予防として、マスク着用・手洗い・手指消毒による風邪の予防、適度な加湿をお勧めします。また、掃除機によりダニ・ハウスダスト・ペットの毛などの誘因をできる限り除去することが望ましいです。

気管支喘息について

気管支喘息はゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を感じる場合と咳が主な症状になる場合があります。咳が出だすと続く、話をすると咳き込む、走ると咳がでる、夜間ふとんにはいると咳が出る、アルコールを飲んだ後や刺激のある臭いを吸った後に咳が続くなどのお話から気道が過敏になっていると判断します。

喘息の原因は様々です。当クリニックからの下記の報告ですが、風邪などのウイルス感染、大気汚染など悪い環境、鼻炎副鼻腔炎鼻ポリープなどの鼻の病気(下記画像、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸合併気管支喘息でバイオ製剤使用)、胃酸の逆流、アレルゲン、ストレス、アルコール、線香・たばこの煙などの刺激物質、運動過換気、アスピリンなどの薬剤、肥満、月経などです。

検査・治療について

気管支喘息について

当院では、丁寧な聴診、胸部レントゲン、肺機能検査、呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)、血液検査から気管支喘息と診断できます。症状の度合いによって重症度が区別されており、治療法が若干異なりますが、基本は外来で処方させていただき、自宅で毎日できる簡単な吸入薬(吸入ステロイド)が有効です。吸入薬には増悪治療薬と長期管理薬の二種類がありまして本クリニックでは双方を処方し長期的に診察させて頂いております。

現在は気管支拡張薬や吸入ステロイドの合剤が一般的です。吸入を毎日行っていただくことはきわめて重要ですので、吸入方法もご説明させていただきます(薬局でさらに丁寧な吸入指導)。ステロイドと聞くと副作用が心配となる方もいらっしゃいますが、内服ではありませんので、糖尿病や骨粗鬆症、免疫低下などの全身性の副作用を心配する必要はありません。

患者様によっては、声が枯れるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、吸入ステロイドの種類を変更することで、声枯れも改善することが多いと思います。その患者さん本人にあった吸入デバイス(吸入器)を探します。また3か月から6か月ごとに症状が良くなったら減量致します。またなかなか症状のコントロールがつかない場合は喘息の原因因子のIgE、IL-5、IL-4といった分子標的に対する通称バイオと呼ばれる分子標的薬を使用します。

当院ではバイオ製剤を外来で使用可能であり、本院ではFeNO値、好酸球数、IgE値や患者様の喘息に付随する合併症(副鼻腔炎、鼻炎やアトピー(下記)などを踏まえ、患者個々の病態に応じて薬剤を選択します。デュピルマブ、ゾレア、ヌーカラ、テゼスパイアは、医療従事者からの手技の指導のもと、患者が自宅などで自己注射することが承認されています。それ以外の薬剤は当科外来治療室にて医師・看護師が行います。

気管支喘息の併存症の状況

(第64回 日本呼吸器学会総会 横浜にて発表)

好酸球性副鼻腔炎合併の気管支喘息例

好酸球性副鼻腔炎合併の気管支喘息例

商品名 ゾレア ヌーカラ ファセンラ デュピクセント テゼスパイア
一般名 オマリズマブ メポリズマブ ベンラリズマブ デュピルマブ テゼペルマブ
作用機序 抗IgE抗体 抗IL5抗体 抗IL5Rα抗体 抗IL4Rα抗体 抗TSLP抗体
自己注射 〇(気管支喘息と蕁麻疹に限定)    
気管支喘息以外の効能 突発性慢性蕁麻疹/季節性アレルギー性鼻炎 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(難病申請可能)   アトピー性皮膚炎/好酸球性慢性副鼻腔炎(難病申請可能)  
気管支喘息の用法 1回75~600mgを2週間~4週間ごとに 1回100mgを4周ごとに 1回30mgを初回、4週間後、8週間後に。その後は8週間ごとに 初回600mg、その後は2週間ごとに300mg 4週間ごと
小児への適応 6歳以上 6歳以上   12歳以上 12歳以上
血中好酸球数と治療効果の相関
FeNO値と治療効果の相関  
好酸球低値と治療効果の相関 × × ×
気道過敏症改善の大規模試験のデータ × × ×  
全身ステロイド減量効果  
IgE値と治療効果の相関 × × × × ×
とがさきクリニック

048-948-1133 
専用駐車場4台・駐輪場あり

診療内容
内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科
医 師
野呂久公 野呂林太郎
住 所
〒341-0044 埼玉県三郷市戸ヶ崎2丁目38-2
最寄駅
  • 八潮駅もしくは松戸駅よりバス(松05)9分~13分 【神社前バス停】もしくは【戸ヶ崎二丁目入口バス停】下車1分
  • 金町駅よりバス(金61)20分
    【戸ヶ崎バス停】下車10分
  • 三郷中央駅もしくは金町駅よりバス(金02)13分~15分
    【戸ヶ崎三丁目商店街バス停】下車7分
受付時間 日/祝
午前 内科
呼吸器内科
9:00~11:30
※初診 ~11:00迄
※発熱外来・完全予約制・診療は11:30~
耳鼻咽喉科 9:00~10:30
午後 内科
呼吸器内科
15:00~17:30
※初診 ~17:00迄
※発熱外来・完全予約制・診療は17:30~
耳鼻咽喉科 15:00~16:30
  • 休診日:木曜日・土曜日午後・日曜日・祝日
  • 健診、がん検診、ワクチン接種は予約制です。
  • 新患の方は予約なしに随時拝見いたしますが、問診・検査の都合上、午前は11:00まで午後は17:00までに来院ください。
  • 再診の方はなるべく待ち時間の都合上電話予約ください。 診察時間の都合上、発熱外来以外の患者様は午前は11:30まで、午後は17:30までにクリニックにお越しください。
  • 耳鼻咽喉科(野呂久公院長)外来は当面火曜日(15:00~16:30)、金曜日(9:00~10:30)、土曜日(9:00~10:30)とさせて頂きます。また体調により急な休診がございます。ご迷惑をお掛け致しますがご理解の程お願いいたします。
  • 午前の発熱外来は、三郷市内学校健診、介護認定審査会、集団肺がん検診読影などにより、不定期に休診になることがございます。ご迷惑をお掛け致しますがご理解の程宜しくお願いいたします。

プライバシーポリシー

048-948-1133 診察曜日・受付時間